タミフル

タミフルについて、宮台真司が面白い話をしてたので、引用:

神保:「タミフルについては、宮台さん何か?」
宮台:「少しラジオで扱ったんですけれどもね。厚生労働省の統計結果の発表によれば、『タミフルを服用していなくてもインフルエンザ脳しょう、インフルエンザの熱で脳障害が起こるケースもあるので、統計的に大差が無いんだ、有意差が無いんだ』ってな言い方だったんですが、今日、番組で専門家をお呼びして伺ったところ、『それは、インフルエンザになってから一週間っていうスパンで採ってるから区別がつかなくなっちゃうだけで、タミフルを服用してから六時間っていう範囲で採ると、4,5倍の確率の差が出てくる』と」
神保:「ふーん」

これは、videonews.com の『マル激トーク・オン・ディマンド』第312回の冒頭での、神保哲生宮台真司の会話。

なるほどねぇ。確かに、どのくらいの長さでデータを採るかで、統計結果も変わってくるものねぇ。
「ある薬を飲んだあと、死に至る確率」という簡単な場合を考えても、データを採る期間を300年にしてしまえば「この薬を飲んだら100%死ぬ」っていう結果になっちゃうもんね。逆に、薬を飲んでから3秒って期間だけに注目すれば、「全く副作用は無い」って結果も取り出せる。

私は専門家じゃないし、どういう期間のとり方が普通なのか知らないから、今回の「一週間」と「六時間」っていう期間の取り方のうち、「六時間」は適切で「一週間」は不適切だと言い切ることはできないんだけど。でも、「六時間」っていう間隔でデータを採れば明らかにヤバイ薬だってことが判明してるんなら、それはちゃんと知らせて欲しいよなぁ。