ゴミ置き場を荒らすカラス
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2001/11/21
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私が住んでいる北海道苫小牧市では、東京都のゴミ置き場にあるような鉄製のゴミ入れはない。空き地の一部分や、あるいは歩道の所々に「ここはゴミ置き場です」ということを示す標識と共に、カラス対策のための緑色のネットが用意してある。
ゴミを捨てに行く時には、カラスにいじられないように、ゴミの上にしっかりと網をかぶせておくのだけど、カラスは頭いいので、ちょっとでも隙間があるとうまい具合に引っ張り出して袋を破って中のゴミを食い散らかす。世の中には、守っても守っても絶滅していく動物もいるのに、カラスは追っ払っても追っ払ってもなかなか元気だ。
Keep It Stupid, Stupid.
で、どうしたらこの迷惑なカラスを減らせるか考えてみた。
10 年間くらい、日本中でカラスにエサをやり続けたらどうだろう。(笑)
「ゴミ置き場のネットの隙間から、ゴミ袋を引っ張り出して、それを破ってメシにありつく」なんていう努力をするより、用意されたおいしいエサを食べるほうが圧倒的に生存に有利となる環境を作り出して「馬鹿なカラス」を増やす。カラスが十分馬鹿になった後で、エサやりをパタッとやめれば、カラスたちは急激な環境の変化に耐えられずに死んでくれるかもしれない。Keep It Stupid, Stupid.
もちろんこれは冗談だ。カラスの寿命は結構長い(10 年〜 20 年位らしい)ので、たった 10 年間のスポイルではその生態・知能レベルにたいした変化をもたらす事は出来ないだろう。
冗談ではあるのだけど、カラスのゴミ荒らし対策としてゴミにネットを被せたり、ゴミ袋にカラスが嫌がる匂いの物質を混ぜたりしていても、彼らはその高級な頭脳と、ある程度の寿命の短かさ(人間よりは短い)で適応してくるんじゃないだろうか。それぞれの対策が、カラスたちの知能を押し上げる要因となってしまうような対策であるならば、この戦いは永遠に終わらないんじゃないかと思う。
関係ない話
マル激トーク・オン・デマンドで宮台が言っていた話なのだけど、小泉がアーミテージに会った時に、小泉が「靖国の参拝したものかどうか。中国とかいろいろ言ってきてるしなぁ・・・・・・」と漏らした時、アーミテージは「ここで参拝を止めたりしたら、中国の思うつぼだぞ。中国のいいなりでいいのかい?」と煽ったそうな。
「そうだよな。俺は俺の信念で靖国に行くぜ!」と小泉が言ったかどうかは知らないけれど、その後小泉は靖国に参拝し、中国は当然反発し、その反発の様子を見た日本の一部も中国に反発。日本と中国は仲が良いとは言えない状況になりました。
このアーミテージの煽りが「ここではコイズミにはヤスクニに参拝してもらって、中国には反日感情を持ってもらおう」と考えた上での煽りなのか。
先進国である日本と目下爆進中の中国が仲良くなり、その他のアジアの国々もどんどん仲良くなって、ドル・ユーロに対抗しちゃうようなアジア経済圏とかアジア共通通貨なんてもんが出来てしまうのはアメリカにとっちゃありがたくないよな、と考えた上での煽りなのか。
もしそうだとしたら、アーミテージ(というかアメリカ)は、スゲー頭いいよな。(宮台に言わせれば「そんなのは外交の基本」なんだろうけど。)
WBC で日本が韓国に勝ったとき、「やった!ざまーみろ!!」と思いつつも、自分の中のこの nationalistic な感情は、大きな構造・大きな戦略の中で、生み出されるべくして生み出されているのかもしれないと感じた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?*1
*1:ここでこのエントリは終わりです。