「こんなのが欲しいな」と思ったら、モックアップ動画作って YouTube にアップするメソッド。

これをみて、ちょっと感動した。



モックアップというか、デモンストレーションなので、実際にこういう風に動くソフトがあるわけじゃなくて、あったらいいな、を id:icloud さんが動画にしたやつ。「ここをもうちょっとこんなふうに!」と言いたくなるんだけど、そういう風に言いたくさせるのが動画の力だよなぁ。

サクサク数式を入力したいとおもって、こんなのを想像してるうちに作りたくなってきました。 - 人力検索はてな
http://q.hatena.ne.jp/1233195557
読んだ通りに数式入力:「ますお」作ってます
http://d.hatena.ne.jp/uMathO/

私ならこんなのが欲しい

デモの中では、


\Huge E=mc^2


が欲しいときに、"Ehamtocnijo" E は m と c 二乗)と入力しているのだけど、この文字列から、その数式を得られるようにするには、えらく大変な道のりな気がする。構文解析とか言語学とかチョムスキーとか・・・・・・。

色のない緑色の観念は猛烈な勢いで眠る
by ノーム・チョムスキー


なので、構文解析とか、色の無い緑とかでタイヘンな思いをするより、入力する文字列を人間がブチブチ区切ってやる事にして、こんな風にするのはどうでしょ?

  1. "bunsuu" と入力して Enter すると、画面上に横線(分数の横棒)が現れて、横線の上部分が点滅している。(「分数ですね。じゃ、分子を入力してね」の意味)
  2. そこに "1" と入力すると、分子に 1 が入力されて、こんどは横線の下(分母)部分が点滅する。(「あいよっ! 分子は 1 ですね、だんな。次は分母を入力してねっ」の意味)
  3. そこに "root" と入力すると √ が横線の下に現れて、ルートの屋根の中部分が点滅している。
  4. そこに、"4^n" と入力して、Enterすると、これが得られる。

*1


\Huge \frac{1}{\sqrt{4^n}}


初めから、\frac{1}{\sqrt{4^n}} と入力して、mimeTeX に食わせてあげれば、同じものが得られるんだけど、もっと数式が複雑になったときに、「分母の、平方根の中だけちょっと変更したい」って思っても、mimeTeX の形式の記述から、変更したい箇所を探すのが大変だったりする。


HTML で書かれた Web Page の、入力欄がずらっと並んでいるページってよくある。ユーザ名、パスワード、郵便番号、都道府県・・・・・・。その複数の入力欄を TABSHIFT+TAB で、前後に行ったりきたり出来るけれど、そんな感じで、こんなのをいじってるときでも、


\Huge \pi=\sum_{k = 0}^{\infty}\frac{1}{16^k}\left(\frac{4}{8k+1}-\frac{2}{8k+4}-\frac{1}{8k+5}-\frac{1}{8k+6}\right)


TAB で、「次の項」「次の項」と進んでいって、ある項を選んだら、その中の分子を選んだり、分母を選んだり、、数式の中を行きつ戻りつしながら変更できたら楽しいんじゃないかな、と思った。

*1:まあ実際は、"bunsuu" じゃなくて "frac" とか "fraction" だろうし。"root" じゃなくて "square root" じゃあちょっと長いので、"sqrt" だろうけど。